物語は、ホビット族の一人、フロドが魔性の指輪を滅びの火に投ずるために長い旅をするお話です。


悪の冥王、サウロン大王はその指輪を手に入れて全世界を支配しようと狙っております。


そして、賢者、灰色のガンダルフが陰に陽にフロドと彼の友人たちを助けます。


指輪の魔力について、ガンダルフが語っているところをみてみましょう。


まず、フロドが、その指輪はどんなふうに危険なのかと尋ねます。


そして、ガンダルフはこう答えています。


「いろいろな意味でじゃ。


わしが最初そこまではとても考えてみなかったほど強力なものじやつた。


その結果、最後には、それを所有する者をも、だれかれとなく打ち負かしてしまう。


指輪がその者を所有するに至るのじゃ。」

ファンタジーは、想像力によって生み出されたもう一つの世界を描いた文学です。


いろいろなファンタジーがありますが、そのなかでも最高峰の一つに数えられているのが、『指輪物語』全六巻J・R・R・トールキンです。


これは三部作、全六巻からなる長大な物語ですが、作者のトールキンは、妖精や小人族、魔法使い、鬼や妖怪、それに人間も住んでいる世界を作り出しています。


わけてもトールキンが愛情を込めて創造したのがホビットと呼ばれる小人族ですが、彼らは平和を愛し、よく耕された大地を愛する、身のこなしの敏しょうな種族です。

美と歴史という観点からみてみよう。


写真集『古色大和路』入江泰吉をめくると、歴史が目のあたりにみえるでしょう。


こういう写真をじっと眺めていると、過ぎ行くもの、変わらざるもの、そしてそこに潜む美というものが戦傑を伴って伝わってくる。


また、『薔薇のイコノロジー』若桑みどりは、西洋の美術作品のなかにあらわれる薔薇の意味を探ることを通して、人間の文化と歴史に対する新しい見方を教えてくれる。


そしてそのことはまた、人間すべてに共通する心の深みへと我々を誘ってくれる。


たくさんの絵や図像が散りばめられています。


歴史と言えば、人類の文化の歴史に輝かしい一頁を残し、彗星のように短い20歳の生涯を閉じた数学の天才『ガロアの生涯-神々の愛でし人』L・インフェルト。

国王の愛妾にしても、国王の寵愛が失われては大変。


そこで白粉を厚く塗って自然の肌を隠し、その上に健康をあらわす真紅を塗りたくったのだと説明されています。


これはいちおう納得できぬこともない説明だが、歴史の楽屋裏に詳しいカバネス医師によると、ルイ15世はこのような厚化粧を好まなかったとのことです。


当時の上流階級の面々が、男女を問わず愛用していたカツラにしても、年寄りと若者との違いを無くすことが狙いのひとつであったとか聞く。


いつまでも気の若い紳士淑女にとっては、年齢を忘れて快楽の園で遊ぶのに、紅やカツラは必要な小道具であったのかもしれない。


しかし頬紅の濫用は、マリ・アントワネット王妃の時代になると、次第におさまっていきました。


ルソーの自然へ帰れとの叫びが新しい流行となった時代でもあり、また厳格な母親―神聖ローマ帝国のマリ・テレーズ女帝―に育てられたマリ・アントワネット自身、厚く塗りたくる式の化粧法を好まなかったためでもあります。


いずれにしても、頬紅の売れ行きは非常に良く、頬紅を詰めた陶器の小びんは、輸出も含めて年に200個も売れていたと伝えられています。


今も昔も、フランスの化粧品は女性の間で好評なようです。

百科全書派の総帥ディドロも、「ひどい頬紅をこれ見よがしに付けるのは、眼を楽しませるものではない。


......しかし、流行の圧制から逃れることはむずかしい」と批判しています。


こんなにコテンパンにいわれつつも、頬紅の流行は18世紀の末まで続いたのだから、流行というものはわからない。


しかし、かくも長期問続いた理由を探ってみると、当時の貴婦人の不摂生な生活が原因と思われます。


つまり、舞踏会やら賭博やらで、毎晩寝るのは早くても2時、3時。


しかも複数の愛人を持ち、快楽を熱心に追い求めていた時代でもあります。


どう考えても、貴婦人の肌の色艶が良かったはずがない。


しかし、宮廷につめていて、国王の寵愛をえようと虎視眈々である貴婦人にとっては、少しでも疲れている素振りを見せるのは非常にまずい。


国王に取り入るどころではなくなる。

口の悪いので有名なイギリスの作家スモレットは、1763年にパリに来たが、極度の愚行の例として、フランスの貴婦人が顔を塗りたくっているさまをその旅行記の中に記しています。


「首や肩にべったり塗られている白粉については、生れつき肌の色が浅黒いのだから、ある程度は許せるが、あごから眼まで少しの芸も巧みもなく塗りつけられた紅は、顔の特徴をすべて破壊するだけでなく、顔付きを実におそろしいものにしているし、そうでなくても嫌悪の念を起すだけだ」スモレットによると、この毒々しい頬紅の化粧法にも取柄があるとのことです。


つまり、真っ赤に塗りあげられていると、美人もブスもサッパリ区別がつかなくなるので、チャンスが平等になるというのだ。


しかし批判者は外国人に限られているわけではない。

ゴンクール兄弟の名著『18世紀の女性』から、当時の貴婦人の1日を少しみるとしましょう。


夜が遅いので、朝起きるのは11時頃になる。


目覚めると、まずベッドに入ったままで、召使の持ってくる一杯のココアで口をしめらせる。


次には2人の小間使に手伝われて鏡台に向う。


化粧に数時間かけるのが上流社会の女性の身だしなみ。


まず乱れた髪をととのえなければなりません。


美容師がやって来て、手を貸すことも珍しくなかった。


次には白粉を顔一面に厚く塗り、その上に紅を瞼の下から頬一杯に塗りたくる。


真っ赤な頬紅を使うのは貴族階級の女性に許された特権であり、身分の高い女性ほど濃い頬紅をもちいていました。


しかしこの頬紅の多用は、特に外国人の間では評判が良くない。


1718年にパリを訪れたイギリスの才女モンタギュー夫人によると、「......その化粧はとても不自然です!......頬一面あごまで、非常にけばけばしく輝く真っ赤な漆がべったり塗りたくられています。


彼女たちの顔は、どう見ても人間のものとは思えません......」(1718年10月10日の手紙)。

18世紀のイギリスでは、貴族は国会議員として国政に参加したり、大地主として農業経営に精出したり、実業家として活躍したりというように、国家にとって有用な存在であり、名実ともにイギリスの支配階級であった。


ところがフランスではイギリスとは違って、王権がはるかに強大であったため、少し極端にいうと、貴族は王権の飾り物でしかない。


政治や経済の実権を持たない貴族にとっては、タップリある時間をいかに活用して、毎日を面白おかしく過ごすかということが大問題。


どんなことをしても、退屈することこそは避けなければなりません。


『百科全書』の執筆者の1人である作家のマルモンテルは、"退屈"をさして「満足病」と名付けたが、この病いにかかるのは、充ち足りた享楽生活を送る特権階級のメンバーに限られ、日々の生活に追われる庶民には全く無関係。


ということは、何事も思いのままである国王は、「満足病」にかかりやすいはず。


事実、ルイ15世の愛人ポンパドゥール侯爵夫人が、20年あまりもの間、国王の寵愛を集めることができたのも、彼女がルイ15世のレジャー大臣として、国王のために次から次へと目新しい気晴らしを組織し提供したからだと伝えられています。


なにぶん退屈することは禁物なので、上流階級の人びとの時間は毎日ビッシリ予定で埋まっています。


特に何もしないのだが、1日中忙しく、空いた時間は一時間もない。


つまり1日の大半は社交に費やされます。


これなら退屈する暇はないでしょうしかし毎日よく続くという印象も受ける。

「耽美」のお客さまはかなり「耽美」寄りじゃないと手を出さないんですね。


でもはっきりいえば女性には絶対読んでほしいし、男性だって自分のつき合ってる彼女が「こんなこと考えてるのかなあ」と登場人物に思いを馳せるところはいっぱいあって、気持ちはわかると思うんです。


作家さんが描いてきた作品の枠で読者が限られてしまうのはすごくもったいないですね。


もうひとつ、これはアンビバレントな気持ちなんですけど、読んで欲しいという気持ちがある一方で、実はそれをあまり声高にもいいたくないんです。


こっそり見つけて、っていう感じ。


届く人にだけ届いて欲しいっていうのがあります。


読み捨てられるにはもったいないし、わからない人にはわからないかなとも思います。


映画とか、文学作品に近いのかもしれません。


「事々物々を生起せしめるものが、オリュムボスの神々・・・


たとえばゼウスでもなくアポロンでもなくて他にあったとすれば、それは時のまわり合わせ、時のはずみが、そうさせたのであると言わねばなりません。


換言すれば、運、偶然がそれを欲したのであります。


こうして"運"は爾余のものと同様に、一個の女神となったのです」。


・・・このようにして、この女神には神殿もあれば祭壇もできました。


その前を通るときに人びとは蟄をささげて礼拝します。


この女神の縁起品は、わたしたち近代人が暗々裡に秘蔵して効き目があると承認しているところの、あの縁起的守護品とか兎の脚とかいうものとまさしく同様に・・・


まったく言語道断な御利益をもっていると信じられていました。


電話での占いはココです。

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